POC療法について
POC療法について

(Plant-derived Organic Carbon)

東京大学医学部外科化学共同研究室において、POCに関する実証試験が実施され以下の効果が証明されました。

※欧米の医療ジャーナルに発表された論文及び日本語翻訳版はこちらからご覧いただけます。

いすみ動物病院では、このPOCを用いた最先端の療法を、「化学物質ではない“未来の抗癌剤”治療」として捉え、愛犬・愛猫のQOL(生活の質)に配慮した癌治療の一つとして、2020年初頭より採用して参りました。

多くの症例でPOC療法の有効性が確認され、また全く副作用などトラブルがないことも確認されております。癌を患うワンちゃん、猫ちゃんと飼い主様に、身体に優しい癌治療としてPOC療法は有意義だと思います。

その他、原因不明で元気がない、食欲がないといった、いわゆる不定愁訴の子にもPOCは有効な治療法として効果を発揮しております。

是非、POC療法を当院で試されてみませんか!
なお、POC療法に関する症例はこちらに掲載しております。

「原子状炭素の抗腫瘍効果についての研究」(2019.3)

【症例1】

リンパ腫

犬種:ボーダーコリー 年齢:9才10ヶ月

■作成日:令和2年2月15日

■症例名:リンパ腫
■治療法:POC溶液、高濃度ビタミンC併用、POC溶液使用量120ml/日
■治療期間:2週間
■犬種:ボーダーコリー
■年齢:9才10ヶ月
■体重:20kg
■性別:オス

【具体的な症状と経過】
2019年12月下旬に両側下顎リンパ節と両側膝窩リンパ節に腫瘍を認める。
腫瘍サイズは3cm×4cm(グレードⅣ)。
症状に呼吸促拍、食欲不振、運動不耐を認め、ほぼリンパ腫と仮診断をつけ食欲回復を目指してプレドニゾロン(2mg/kg)で投与を開始する。翌日、細胞診検査にリンパ節の針吸引したものを提出。
12月30日再診時は、食欲、元気ともに回復してきたが呼吸促拍は残る。
リンパ節の大きさは最初の2/3程度に縮小する。

2020年1月5日にリンパ腫と細胞診検査結果が出る。1月7日リンパ球クローン性解析でB型リンパ球リンパ腫と診断する。化学療法併用も考慮しながら高濃度ビタミンC療法を開始する。
週2回で1週ごとにビタミンCの濃度を高めながら6週目に目標とする、ビタミンC血中濃度300mg~400mgに達する。

2020年2月1日、POC溶液を紹介され、飲用を開始する。
POC溶液の治療開始後4日目より呼吸促迫改善、食欲増進、運動性の向上、後肢浮腫が軽減する。

【担当獣医師の所感】
犬のリンパ種の場合、抗癌剤が使われることが多いと思いますが、それが効果をみない場合もあります。また、副作用で食欲不振、体重減少などを招き、衰弱により服用中止となることもあります。
当初、高濃度ビタミンCとプレドニゾロン併用による治療では呼吸器の改善が認められなかったので化学療法の併用も検討していましたが、POC溶液を服用開始した結果、目標としていた症状まで改善が認められたので、化学療法は一旦見送り経過を観察したいと思います。
高濃度ビタミンC療法もやっと治療濃度まで到達したので、POC溶液との併用で現状を維持できるか、更に改善していくのか(腫脹リンパ節の更なる縮小)期待しながら見ていきたいと思います。

【飼い主様の声】
発症前の元気、食欲に戻り大変うれしく思います。POC溶液を摂取するようになって車の荷台にも以前のように飛び乗ることができるようになり喜んでおります。化学療法はできるだけ避けたいのでこのまま上手く治癒改善することを願っています。

▼詳細を見る

【症例2】

アポクリン腺嚢腫あるいは滑液嚢腫

犬種:雑種 年齢:13才

■作成日:令和6年6月3日

■症例名:アポクリン腺嚢腫あるいは滑液嚢腫
■治療法:POC溶液及び高濃度ビタミンCの併用、POC溶液使用量 108ml/日
■治療期間:4年9ヶ月間
■犬種:雑種
■年齢:13歳
■体重:17kg
■性別:オス

【具体的な症状と経過】
2019年9月に右前肢の骨(橈骨、とうこつ)に2cm×3cm×0.5cmの腫瘤が出来る。飼い主は外科的切除は希望せず、代替治療として、高能濃度ビタミンC治療とPOC溶液の服用を選択する。
途中、飼い主の希望により治療を中止すると腫瘤が再び増大(7cm×11cm×2cm)したため、上記の治療を再開すると腫瘍肥大が止まることが確認された。このため、飼い主と協議しながら回数を減らして治療を継続している。
POC溶液を服用してからは毛艶も良くなり、腫瘤以外の病気に罹らなくなった。このことは免疫細胞など正常細胞の活性化が確認された東京大学医学部における有効成分POCの実証試験結果を裏付ける結果となっている。

【担当獣医師の所感】
犬の前肢に出来た腫瘤では、腫瘤の切除の場合、切除後皮膚が足らなくなるため、皮膚移植などが必要になる。このため犬の場合は切除処置が難しい。(犬は術後安静が難しいことも要因)
そうなると肢の切断処置も視野に入れなければならない。
このような場合、患者犬にとっても負担が少なく、飼い主の精神的負担の少ない今回の治療法は選択肢として有意義である。また、患者犬の健康状態の向上にも繋がっているようで興味深い結果といえる。

【飼い主様の声】
手術が難しく、足を切断するのは可哀そうで獣医師先生と相談して、新しい治療法に懸けてみました。
結果的に腫瘤が大きくならないだけでなく、食事もままならず衰弱していた状態から元気を取り戻し、健康状態がかなり良くなり喜んでおります。
他の病気も罹らなくなっているので少しでも長く一緒に過ごせればと思っています。

▼詳細を見る

【症例3】

悪性黒色腫(メラノーマ)

犬種:雑種 年齢:7才2ヶ月

■作成日:令和6年5月31日

■症例名:悪性黒色腫(メラノーマ)
■治療法:POC溶液及び高濃度ビタミンC併用、POC溶液使用量30ml/日
■治療期間:7ヶ月間
■犬種:雑種
■年齢:7才2ヶ月
■体重:7.5kg
■性別:メス

【具体的な症状と経過】
2023年3月に口腔内舌下に1.5cm×2cm×0.2cmに表面が黒色の隆起状の病変があることに飼い主が気づく。病理組織検査で悪性黒色腫と診断。
高能濃度ビタミンC治療と併用してPOC溶液を服用させる。
無添加フリーズドライの食事(炭水化物ゼロ)、温熱療法も同時に行う。
治療の効果で身体のむくみが無くなり、食欲が戻り元気を回復。

2023年6月頃、腫瘤のしこりもほとんど無くなり、正常組織との境界がはっきりしてくる。
ただ、完全な寛解には至らず、同状況が3ヶ月ほど継続した。
飼い主の意向もあり、治療の回数を減らすと歯間に悪性黒色腫が転移するような状態となる。それに伴い、口が完全に閉まらず、咀嚼がままならなくなり食事を十分に取れない状態となったことから、徐々に衰弱。2024年1月に亡くなった。

【担当獣医師の所感】
犬の口腔内悪性黒色腫の場合、悪性度が高く、切除してもすぐに元の大きさまで増殖します。
下顎ごと切除することは飼い主様として望まれませんでした。
今回の治療で病変部と正常組織の明確な境界線が出来たのは従来から採用してきた治療法に加え、POC溶液を活用したことによる正常な細胞の活性効果と免疫力向上効果によるものだと考えられます。
日頃からの疾病ケアがペットにも重要であることを再認識させられた事例でもあります。

【飼い主様の声】
一時的ではありましたが、病気の発症前よりも元気になって、体型もスリムになり健康的な体質に改善し良かったと思っています。

▼詳細を見る

【症例4】

腎不全

猫種:猫雑種 年齢:年齢不明

■作成日:令和6年6月19日

■症例名:腎不全
■治療法:POC溶液、POC溶液使用量12ml/日
■治療期間:入院期間9日間
■猫種:猫雑種
■年齢:年齢不明
■体重:2.9kg
■性別:メス

【具体的な症状と経過】
2024年3月5日に口に食事を入れても何も食べないということで来院。
血液検査の結果、BUN(尿素窒素)125mg/dl、CREA(クレアチニン)9.4mg/dl と腎臓病の罹患が判明し、即入院となった。
点滴治療を中心に治療をするがBUN(尿素窒素)も下がらず食欲も回復しなかった。
そこで、POC溶液の摂取を開始。治療開始3日目くらいから食欲が出始める。
結局、BUN(尿素窒素)数値は、ほぼ下がらなかったが、食欲が元に戻ったので退院させる。
その後、皮下補液治療に週2回通院し体重は4.0kgまで戻り、元気を取り戻している。

【担当獣医師の所感】
腎臓が悪くなると機能の回復は困難である。この事例でも腎機能の回復は実現できていないが、POC溶液の細胞の活性化が寄与して食欲の改善⇒体力の回復がなされ元気になったと考えられる。
有効成分POCを利用した治療では、不定愁訴(原因不明の食欲の減退、元気のない状態など)の状況を改善し、食欲や活動能力が回復した事例が他にもある。
このことから、POCを希釈した溶液を飲み水と一緒に毎日ペットに与えることはペットの健康維持、疾病の予防に寄与することが期待できると考えている。

【飼い主様の声】
日頃から食事などにもっとケアをしておけば良かったなと反省している。
一時はこのまま亡くなってしまうのかと心配したが、今は元気を回復しているので出来るだけ長くこの子と一緒に過ごせればと思っている。
先生にはPOCを紹介いただき感謝している。

▼詳細を見る

(※写真はイメージです。)

いすみ動物病院は
これからもペットにやさしい医療をめざして
最適な治療方法を提供していきます